制作担当者によって出版は決まる
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制作担当者によって出版は決まる

本の自費出版するにあたり、参考となるとなりそうなお話をさせて頂きます。状況は、出版を依頼する業者も決まり、契約書も取り交わした段階を想定して下さい。次にすべきこと、しなければいけないこととして、細かい実施にあたっての打ち合わせや検品等の確認作業になろうかと思います。この時に業者さんの方で対応してもらえる「人」についてが、テーマです。契約書等でハード面といえる諸条件は決まりました。以降の細かい打ち合わせは、出版社で言えば制作担当者(大手出版社であれば、契約前は部門責任者が普通)、印刷会社だと営業担当者が対応するのが一般的です。いずれの場合にしろ、実際に製作に携わる人と、打ち合わせするのがベストです。そして、そこでその人物(キーマン)といかに密に話し合いができたかどうかが、最後に受け取る完成本の満足度に大きく影響する鍵に繋がるからです。通常、業者さんは依頼者側で選択できますが、制作担当者までは、選べません。とすれば、できるだけ早いうちに、具体的な制作担当者と会って、その人となりを可能な限り見極めておかないと、後で後悔することになります。ここで、具体的な制作に入って以降、依頼人が関与する場面を挙げておきます。まず、「組見本」の提示の時。次に「初校ゲラ」の調整時と「再校ゲラ」の調整時。カバー等の「色校正」されるとき。この後の業者さんで行われる、「責任校了」と印刷・製本工程の「検品」を経て、最後に「検品確認」です。このように、何度かに渡る両者確認作業と共に、その間での細かい打ち合わせのいずれもが、制作担当者と交わされる作業と考えていいでしょう。ここまでの説明で分って頂けると思いますが、制作担当者がどのような人かわかっていないと、思わぬトラブルへと発展しかねません。依頼者が、出版関係に不案内であることをいいことに、勝手に事を進めるような担当者であれば、請負人としても問題です。依頼人がわからないと質問されれば、納得のいくようによく説明してくれる担当者であれば依頼人も安心しますし、最後の完成本もイメージ通りとなるはずです。