税理士の活躍の場は広がっている
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税理士の活躍の場は広がっている

AIの発展で、税理士の仕事はなくなってしまうという記事をときどき見かけます。税理士資格取得の受験勉強を始めたばかりという人間にとっては不安になるような話です。

漠然とした不安があるとは思いますが、そんなに心配することはないというか、どちらかというと、未来は明るいのではないかと考えられる材料も多いものです。

確かに20年前、30年前と比べたら税理士の仕事は大きく変化しました。帳簿に手書きしていたのが、電子の時代になりました。申告の方もe-Taxが主流になってきました。

また、お客様とのやり取りも電話とFAXに郵便だったのが、電子メールやクラウドを介して行われることの方が多いといえます。

大きく変わった仕事ではありますが、税理士の仕事が無くなるかというとまったくそんなことはありません。

無くなってしまうのは、旧来のやり方にしがみついて、変化しようとしない税理士だけです。経済情勢や取引の国際化や電子化に伴っていって、税法は複雑になっているのが現実です。難解に感じる人もいるでしょう。

税務書類の作成の方は税務ソフトでかんたんにできるようになりましたが、そのソフトにデータを入れる前の段階は、税務の専門家として税理士の知識が必要です。

要するに税法の解釈、判断といった税務相談の部分もそうですし、税務官公署との折衝といった税務代理の部分は、今後一層必要とされるはずです。

それぞれの個性、それぞれの得意分野をもち、選択と集中していきましょう。そして税理士冬の時代を吹き飛ばしていきましょう。一方で、納税者の方も時代の変化と厳しい状況下で戦っています。お客様の方も、税理士に求めるものは多くなってくると思われます。